OKR(オーケーアール) シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法
本書から何を得たいか
OKRの概要
個人的な目標にOKRを導入できないか
世界中が気を散らそうとしているかのような状況下で、常にゴールを目指せるようなシステム
1. 人を鼓舞し、効果を測定できるようなゴールを設定すること
2. やることがほかにどれだけあっても、自分とチームが常に望ましい最終形態に向けて進むようにすること
3. チームのメンバが目標を忘れず、かつ各メンバが責任を自覚できるような習慣を作り出すこと
Objective(目標)、Key Results(主な結果)の略
数字にこだわらない人を鼓舞して動かすのがO
数字にこだわる人に対してOの現実味を与えてくれるのがKR
OKRを設定する前にはミッションが必要
ミッションを作るシンプルな公式
「私たちは、{価値提案}によって、{市場}における{問題点を取り除きます/生活を向上させます}」
OKRの基本
Oは以下の条件
定性的で人を鼓舞する内容にする
従業員が毎朝わくわくしながらベッドから飛び出すようなものにする
普通の人は仕事の意義と進歩を実感した時にわくわくするもの
時間的な縛りをつくる
例えば、1ヶ月、四半期で実現できるようにする
ゴールまでの道のりはわかりやすい短距離走にする
各チームが独立して実行できるようにする
チームのOは、チーム内で完全に完結し、「営業部のせいで達成できない」という言い訳が通用しないようにしてなければならならい
Oはミッション・ステートメントに似ているが期間が短い
優れたOはチームを鼓舞し、設定した期間内にやり遂げるのが難しく(それでいて不可能ではなく)設定した個人やチームが、他者との関わりなく独立して達成できなければならない
Good e.g.
サウスベイ地区で、法人向けコーヒー小売り直売市場を勝ち取る
素晴らしいMVPを立ち上げる
パロアルト地区におけるクーポンの使い方の習慣を変える
Bad e.g. KRにすべき内容であるため
売り上げ30パーセントアップ
ユーザー倍増
リシーズBで500万ドルの出資を獲得する
KRの基本
KRでは感覚的な言葉を定量化する
KRをつくるためには「どうやってOを満たしたとわかるだろうか?」というシンプルな問いを立てる
一般的には3つのKRを立てる
e.g.
成長率
エンゲージメント
売り上げ
性能
品質
「素晴らしいMVPを作る」というOに対するKRは
40%のユーザーが1週間に2回以上再訪する
製品を進めたいかどうかのスコアとして10段階中8を獲得
コンバージョン率15%
OKRはストレッチ・ゴールでなければならない
例えば、自信度5/10 => 目標を達成できる自身が半分しかない
KRの設定とは自分自身と自分のチームが、大きいが不可能ではない仕事を成し遂げる後押しをできるような最適点(スイートスポット)を探すこと。だからこそ、半々の確率で失敗する場合こそ最適点になりうる
なぜやり遂げることができないのか
ゴールに優先順位を付けていない
「何もかも重要というのは、どれも重要ではない」
優先順位を付けて一つずつ処理すれば成功する可能性はずっと高くなる
熱意を持って漏れなくゴールを伝えていない
「言い疲れた頃に、人は耳を傾ける」
リマインダーを織り込む
ゴールを設定しておいて無視するのは失敗の元
やり遂げるためのプランがない
やるべき仕事に意味を持たせ、疲れていても脱線しないようにするプロセスが必要
やる気が出ないときでも、やるべきことを思い起こさせてくるプロセス
重要事項のための時間を空けていない
「重要なことはめったに緊急でなく、緊急なことはめったに重要でない」
重要事項をやり遂げるためには時間をあらかじめ明けておくしかない
繰り返さずにやめてしまう
OKRを設定するだけで、フォローしない
成功する会社は「再挑戦をする」
何が機能するかしないかを念入りに観察し、機能する点を増やし、機能しない点を減らす
学ぶことが成功の肝
See. ミッションを掲げる
及川卓也氏の解説 あとがき
個人的な目標達成にも大きな効果
時間がない
そのタスクを自分が優先していなかっただけ
個人的なタスクが失敗しがちな理由
進捗が見えづらいために、モチベーションが維持できない
「何のためにやるのか」を自らに問うことで目標を明確にし、その成果を測るための結果を用意する
そして、定期的なチェックを実施する
=> OKRが役に立つ